スマスマSMAP×イエモンを見て
この期に及んで、ってもう何回使ってるかわからないワードなんですけど、この期に及んで、どんだけ格好いいんだ、SMAP。
先日イエモン×SMAPを見ました。
やばいんだろうなやばいんだろうなと思ってたけど本当にやばかった。(小並感)
冒頭つよぽんの静謐なまでに美しい佇まいに息を飲んで、
中居さんのエモい歌声に動揺し、
(「汚してしまったスパンコールを集めて 真冬の星空みたいに輝かせよう」って中居さんの哲学っぽいなと思う)
慎吾の「雨の中を傘もささずに走るのは」で胸がぎゅっとなり、
(本当にこの人は今どれだけの雨を全身に被っているんだろうと考えたりして)
そのあとのごろさんの普段と変わらないフラットなキャラメルボイスに癒されたのもつかの間。
拓哉が。
木村拓哉が。
騒動前と何一つ変わらない、もしかしたらさらに強い光を携えた眼で、力強く。
「それでも」
なんて歌うから。
条件反射みたいに泣いていた。
もうあかん。この人の歌詞に命を吹き込ませる力はあかん。このタイミングでバラ色の明日はあかん。吉井さんもアホほど格好いいし。歌良いし。あかん。なんだよイエモンどんだけ優しいのかよ。再結成おめでとうありがとう!!!!脱線した。木村拓哉の、この「それでも」は本当にあかん。
だってこの期に及んで、またこの期に及んでなんて言うけど、及んで、期待してしまう。
期待してしまうよ。たくちん。
何を秘めてるの。その眼と、歌に、何を込めたの。
SMAP、やっぱり解散するなんてちゃんちゃらおかしいよ。
だってこんなに強い。うまくもない歌にこんなにパワーを宿らせる力を見せつけておいて、もう歌わないなんてそんなアホなことないやろ。
「砂漠の荒野に倒れても 長い鎖に縛られても」で香取木村を映すなんてスマスマスタッフさん絶対あきらめてないでしょう。
ずっと爪を食い込ませた拳を掲げてるでしょう。私には分かるんだからね!!(電波)
っておいおいしてたら
つよぽんが、「満たされ」「汚され」「騙され」「心まで奪われ」なんて苦しそうに歌うから。
また吉井さんがすべてを包み込むみたいな自愛に満ちた表情で歌い上げるから、もうやめて、つばめんこのライフはゼロよ!!!!
解散発表から2カ月。
表立っては何も大きな動きがなく、メンバーからの直接的な言葉もなく、
いたずらに過ぎていく時間に、もしかしてこのまま終わるのか…?と考えてしまう時がある。
もちろんその可能性だってある。むしろ世間的にはこのまま終わっていくと思ってる人が大多数だろう。
彼らは満身創痍なのかもしれない。
商品価値は下がり、夢の世界の舞台裏を露出させてしまった罪を背負って(もちろん私は彼らに非はないと思っているけれど)
一人でやっていかなければならない未来が、すぐそこまで来ているのかもしれない。
ファンの叫びも、たくさん買われた花も、たくさんの言葉も、何も彼らを救い上げないかもしれない。
終わってしまうかもしれない、なくなってしまうかもしれない、全部思い出になる日が、来るのかもしれない。
「それでも」。
私はSMAPを、やっぱりどうしても信じてしまうのだ。
だってこの期に及んで(また)あんな眼で曲に命を吹き込ませる人たちを、どうして諦められる?
ARE YOU A BELIEVER?
曲の終わりに吉井さんが、得も言われぬ渋さで歌った。(本当に格好いい死ぬ)